【蔵石ユウ×イナベカズ】リアルが恐怖を引き立てる!「食糧人類」【水谷健吾】
ということで、今回紹介するのがコレェ!
「食糧人類」
嘘喰いやら監獄学園やら大ハマりしてたマンガが終わってしまい(もうだいぶ前か?)、
今では、yuyu内でのマンガ首位争い真っ只中なのがこの「食糧人類」。
現在(2018.9.5.)5巻までの感想やらを語っていくでよ。
「食糧人類」のあらすじ
ー 目覚めた時、僕は"餌"になっていた。
平凡な高校生・伊江とカズは、ある日突然バスで眠らされ謎の施設に運ばれた。
そこでは人間が謎の巨大生物の食糧になっていた・・。
同じく捕らえられたナツネ、山引らとともに伊江たちはこの地獄を抜け出せるのか!?
まあタイトルの通りだけど、「人間が被捕食者」になるというお話。
シンプルで入りやすくはあるけど、
言い換えると有りがちなストーリーではある。
地球に未知の生物が出現するけど何とか生き延びるって、サバイバル系の映画とかマンガの典型的な設定だよなあ。
でも、「食糧人類」は一味違う!
リアル感こそがこのマンガの特徴です!
主人公がリアル
この”伊江”こそが、物語の主人公。
まずは主人公様のプロフィールを並べていこう。
・地元の高校に通う高3
・父母弟の4人家族
・絵が好きで美術部に所属
・バレー部の中元さんが好き
・・めっちゃ普通じゃん?
いやいや、もっとすごい特徴がありますよ。
・瞬間記憶能力を持ってる
え?やっぱ普通じゃん?
そう、主人公の伊江はめっちゃ普通!
記憶力の良さを生かすシーンもあるけど、むしろテンパってみんなの足を引っ張ったり相手に命乞いしたりと、どっちかっつーとヘタレなイメージが強い。
ナツネや山引はなかなかの能力者なわけだけど・・。
スケット〇ダンスのボッス〇を彷彿とさせる地味主人公。
でも主人公がトンでも能力者じゃないところは妙にリアルで、ヤバい世界に踏み入ったら人間ってこんなもんだろうなって思える。
施設の設定がリアル
人間を巨大生物の食糧にする施設、「ゆりかご」がこの物語の舞台。(今のとこ)
この施設の設定が凝ってて結構リアル。
・ゆりかごに運悪く選ばれた人間が搬入されてきます。
Ⅰ型(たぶん太ってるヤツ)に仕分けられた人間はそのまま冷凍・解体されて巨大生物の餌になります。
Ⅱ型(たぶん痩せてるヤツ)は人間の飼育場に送られ、飲むものの思考を抑制させる高カロリー液体によって肥えさせた後に巨大生物の餌とします。
・ゆりかご内では食糧を効率的に供給するための研究も行われています。
女性に催淫剤や排卵誘発剤を、男性には特殊な興奮剤を打ち、"生殖種"としてより多くの人間を出産させます。
また、遺伝子操作などにより人間に品種改良を施すことで、高い再生能力により無限に肉を供給する"増殖種"の開発にも成功しています。
・ゆりかご内では多くの作業員が働いています。
リストラなどで職に困った人たちに、ゆりかごの作業員としての仕事を与えています。
ゆりかごでの作業は9時~5時の完全週休二日制、住居や食事もしっかり与えられます。
ただし施設からは出るコトができず、不満を漏らした場合や大きな事故が起こった場合、作業員が巨大生物の食糧となります。
非現実的な施設なわけだけど、細部まで設定が決まってて実在してる工場みたい。
っていうか絵がリアル
色々と語ってきたけど、何よりもまずイナベカズ氏の絵がリアル。
夕凪の会代表の桐生さんのご挨拶。
桐生さんはヤバい科学者なわけですが、このコマは普通に人間の顔が書かれてるだけのシーン。
でも、リアルな絵がすげー不気味。
画像小さく表示させると、昔の白黒写真みたいじゃん。( ゚Д゚)
なんでも無い絵がリアルでちょい怖なわけだから、人間の捕食シーンとかの迫力は満点です。
でも、個人的にはこのマンガに度々出てくる"遺伝子操作"された人間やらがグロテスクで鳥肌もんです。
これは、クレイジー野郎というかマッドサイエンティストの山引が作ったキメラのきぃちゃん。
きぃちゃんは一つ目でゆるキャラみたいになりそうなもんですが、深海生物みたいな見た目がすげぇ不気味です。
マンガの大きさで見ると、余計に。
今のところNo.1背筋ゾクゾクシーンは、訳あって遺伝子注入された山引の彼女・有希の成れの果てなんですが、
ホントに気味悪いから載せないんで、気になる人は4巻読んでみてね・・・。
まとめ
映画と違ってマンガの絵だけだと、恐怖って伝わりづらいと思う。
けど、「食糧人類」はストーリーや設定、絵のリアル感で十分恐怖を味わえる!
9月20日には、待望の6巻が発売されるようだから楽しみだね1
明日の朝、目が覚めてもゆりかごに運ばれたりしてませんように・・。